今回の3つの仮定モデルでは、使用量によって合計料金が安い会社が変わりました。電気150kWh・ガス20m³と300kWh・30m³では東京電力、500kWh・50m³では東京ガスが安い結果です。どちらかがすべての家庭で有利という比較ではありません。

3つの使用量で合計を比較
契約電流はすべて30A。世帯人数の平均ではなく、電気と都市ガスの使用量を組み合わせた仮定です。金額は税込で、両社ともセット割がすでに適用されている通常の1か月分を比べています。
| 電気/都市ガスの使用量 | 東京電力 | 東京ガス | 安い会社と月額差 |
|---|---|---|---|
| 150kWh/20m³ | 8,804円 | 8,962円 | 東京電力が158円安い |
| 300kWh/30m³ | 15,019円 | 15,091円 | 東京電力が72円安い |
| 500kWh/50m³ | 25,141円 | 25,063円 | 東京ガスが78円安い |
最大でも差は月158円です。この差だけで切替を決めず、自宅の使用量や現在のプランと比べてください。同じ30Aでも、電気とガスの使い方の組み合わせが違えば結果は変わります。
ガス代は東京電力、電気代で逆転も
ガス代だけなら、今回の3モデルはいずれも東京電力が安くなりました。20・30・50m³の順に、東京電力は4,071円・5,594円・8,642円、東京ガスは4,181円・5,744円・8,870円です。
セット割適用後の電気代は150・300・500kWhの順に、東京電力が4,733円・9,425円・16,499円、東京ガスが4,781円・9,347円・16,193円となります。
500kWhでは東京ガスの電気代が306円安く、50m³のガス代の差228円を上回ります。そのため合計では東京ガスが78円安くなりました。ガス代や割引率のどちらか一方だけを見ると、この逆転を見落とします。
セット割の計算対象は両社で違う
東京電力は電気料金から月102円を引きます。割引前の電気代は150・300・500kWhの順に4,835円・9,527円・16,601円で、各モデルとも102円を1回だけ控除しました。
東京ガスは、電気の基本料金と電力量料金の合計から0.5%を割り引きます。燃料費調整額を含み、再エネ賦課金は対象外です。電気とガスを合わせた請求総額の0.5%ではありません。割引額の1円未満は切り捨てます。
東京ガスの割引前の電気代は4,801円・9,387円・16,263円、割引額は20円・40円・70円です。表と内訳の電気代には、両社とも割引を反映済みなので、さらに引く必要はありません。
比較した契約と住所の条件
東京電力は関東エリアの「スタンダードS」と「とくとくガスプラン」、東京ガスは電気の「基本プラン」と東京地区等のガス「一般料金」を組み合わせました。
東京23区内で、すでに都市ガスにつながっている住まいを想定しています。ただし、実在する住所の供給可否を保証するものではありません。両社の対象区域に入るか、申込み前に住所ごとに確認してください。LPガスやオール電化にはこの比較を使えません。
電気とガスの契約者・使用場所をそろえ、料金をまとめて支払い、対象プランの申込みが受け付けられていることなどが条件です。今回は両社ともセット割が10月分の前から適用され、通常の1か月分を請求される想定にそろえました。10月1日に新規契約する場合や、初月の日割り計算の見積りではありません。
東京ガスの電気基本料金1か月無料キャンペーン、ポイント、ガス機器に応じた別プランの割引などは含めていません。契約中の特典や切替時の費用は、別途確認が必要です。
10月分の単価と計算の注意点
「2026年10月分」は請求月・検針月の区分で、10月1〜31日の使用量を一律に指すものではありません。電気の30A基本料金は東京電力935.25円、東京ガス935.22円。燃料費調整単価は両社とも1kWh当たり−9.30円、再エネ賦課金は4.18円です。
ガスの原料費調整額は1m³当たり25.82円で、計算用の調整後単価に含めています。電気3.5円/kWh・ガス14円/m³の支援分も反映済みです。支援をもう一度引いたり、税込金額に消費税10%を足したりしていません。
東京ガスのガス契約の新しい条件は10月1日実施ですが、料金条件の適用は11月1日以降に発生する料金からです。今回の10月分には、基本料金759円・1,056円、調整後単価171.13円・156.28円を使い、11月分の料金と混ぜていません。
端数処理も会社ごとに異なります。東京電力の電気は基本料金、燃料費調整を含む電力量料金、再エネ賦課金をそれぞれ円未満切り捨て。ガスも基本料金と従量料金を別々に切り捨てるため、30m³は5,594円です。東京ガスの電気は合計と再エネ賦課金、割引額をそれぞれ切り捨て、東京電力と同じ途中計算は使っていません。
自宅の12か月分で確かめる
まず直近12か月の電気・ガス使用量、契約アンペア、正式なプラン名と住所を確認しましょう。300kWh/30m³の合計は、割引後の電気代を使うと東京電力9,425+5,594=15,019円、東京ガス9,347+5,744=15,091円です。自宅に近い使用量でも同じように合計で比べ、月ごとに変わる調整額も確認してください。10月の差を12倍した年間節約額は保証できません。